豚さんを丸焼きにするのだ
正直、この記事を書くかどうか迷った。
豚の丸焼きである。
丸焼きであるから、当然、お頭つきだ。
グロテスクなんである。
ああ、なかなか勇気がわかないので、まず、豚さんの入っていた箱を紹介する。
この豚さん、けっこう大きかった。車に乗せるときに背負ったが、20kgくらいある。
それを平らげようというのだから、人数を集めねばならない。知り合いに声をかけて20人ばかり集まった。みんな興味深々だ。
そりゃそうだ。
私だって豚の丸焼きははじめてだ。
なかなかお目にかかれるものではない。
まずは豚さんのお顔から。
すっかり観念しているようである。
このへんで、お子様たちは怖がりはじめる。
そりゃそうだ。
私も夜中にこの豚さんとふたりきりですごしたりしたくないくらいだ。
あらかじめ内臓は抜いて送られてくるので、尻から口に向けて鉄串をぶっさす。
豚を手配してくれた友人がこれまた用意してくれた、豚丸焼きマシーン?で串を支える。
下にバーベキューコンロ2台を設置し、炭をこれでもかと焚く。
強火の遠火だ。
じっくりと焼いていく。
根気が必要だ。なんせ20kgのデカブツだ。なかなか焼けない。
焼き場とは別の場所でBBQなんぞをしながら、豚さんを焼いていく。
たまに回して、全周をなるべく均等に。
だいぶ焼けてきた。
このへんでナイフを入れてみるが、中はまだまだ生焼けだ。
なんだかんだで、8時間ほどの焼き時間が必要だった。
丸焼き専門店では専用マシーンで2時間ほどで焼き上げるようだが、こちらははじめての丸焼きで、しかも素人だ。時間がかかるのはいたしかたあるまい。
午前中から焼き始めたが、焼きあがるころにはすっかりあたりは暗くなっていた。
腹が減るわけだw
いい色になった豚さん。
飴色で皮はパリパリ。北京ダックみたいだ。
生の豚さんはこわかったが、焼き上がり後はうまそうという他ない。
切り分けてみんなでいただきました。
豚ってこんなジューシーだったんだなー、と感激。
ものすごくうまぁーい。
おいそれと豚さんの丸焼きをやるわけにもいかないが、時間があって、かつ人数を集められるならぜひチャレンジしていただきたい調理法だ。
薄切りの肉を焼くのとはワケが違う、圧倒的に肉を食ってる感。
焼きあがるまでの期待感。
これは、おもしろい。
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